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名古屋-中津川“最後のバイパス”にして“リニアの道” 「瑞浪恵那道路」工事進む ただ事業費は増額へ

乗りものニュース 2024年8月8日 8時12分

リニア開通したらこの辺めっちゃ変わるかも。

「瑞浪恵那道路」事業費増額へ

 岐阜県南東部で国道19号「瑞浪恵那道路」の工事が本格化しています。2024年6月にはJR中央本線をまたぐ橋梁が1夜で架設されるなど、大きな構造物が次々とできてきています。

 瑞浪恵那道路は中央本線に沿う国道19号のうち、岐阜県土岐市と恵那市にまたがる12.5kmのバイパスです。

 19号は名古屋から岐阜県中津川までの90kmのほとんどで4車線バイパス(一部暫定2車線)ができていますが、ここだけ2車線の現道しかないことからボトルネックとなっており、混雑時の旅行速度が通常の半分以下になるほか、事故が多い区間でもあります。

 加えて、リニア中央新幹線の岐阜県駅がすぐ近くの中津川市にできることもあり、沿線では企業立地が近年大幅に増加。県は国道19号をリニアのアクセス道路の第一次整備路線として位置付けています。

 もう一つ、バイパス整備の大きな理由が、地形的要因です。

 土岐川沿いのこの地域では、中央道と国道19号が川の北側の河岸段丘に近接して並行しています。周辺は土砂災害のリスクが高いとされ、高速道路と国道が“もろとも”寸断される可能性があります。そのため、瑞浪恵那道路は土岐側の南側へ迂回するように建設されており、代替輸送路としての役割を担います。

 ただ、2024年7月30日には国土交通省 中部地方整備局で瑞浪恵那道路の事業評価監視委員会が開催され、事業費が合計134億円の増額となることが報告されました。

 主な要因は、環境基準を超える重金属が検出されたため、要対策土の処理費用が追加で発生したこと、そして物価上昇による資機材や労務単価の増加です。特に後者は83億円増と大きくなっています。このため一部構造変更を行うなどしてコストを縮減しているということです。

 なお、2023年度末の事業進捗率は、先に事業化した「瑞浪~恵那武並」区間8.2kmが約61%、「恵那工区」4.3kmが約21%とのことです。

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