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道路橋に「漢字」「ひらがな」両方の橋名表記があるのはナゼ? 実は“出入口”が関係している

乗りものニュース 2024年8月17日 14時12分

橋名板と呼ばれる、橋の名前を記載した板には、漢字の「○○橋」と、ひらがなの「○○はし」といったものが、必ずといっていいほど存在します。実はこれには規則性があります。

実は橋には出入口が存在する!!

 橋を渡っていると、欄干の部分にその橋の名前が書いてある「橋名板」を目にしますが、「○○橋」と「○○はし」という漢字表記のものとひらがな表記のものが必ずといっていいほど存在します。なぜなのでしょうか。

 実は橋名板は橋の“起点(入口)”と“終点(出口)”に設置されており、漢字の橋名板を起点の左側に、ひらがなの方は終点の左側に置くことになっています。
 
 橋には一見、起点も終点もなさそうに見えますが、実は存在します。かつて橋は全て「日本橋」を基準として、同橋から近い方を起点、遠い方を終点としていました。

 現在は、県庁側や重要都市側、国道や県道に近い方など、ルールは各県の国道や県道、市町村道によって違いますが、起点と終点は存在します。

 橋名板に関しては「橋名板を取り付けることを標準とする」と、県の指針として定めている地域もありますが、明確に法的な決まりがあるわけではなく、橋名板を持たない橋もあります。

 また、昨今の銅の価格高騰を受け、橋名板の盗難される事件なども起きています。朝日新聞デジタル(2023年11月27日)によると、県が橋を建設し、市などに移管された後に盗まれた場合、市町村には橋名板を取り付ける義務がないので、予算の関係で復旧させるか否かで論議になることもあると報じています。

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