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大雨被災のJR山田線、全線で復旧へ 「運転再開の見通し」公表 一部先行して再開見込み

乗りものニュース 2024年9月3日 8時42分

全線で不通が続いています。

三陸鉄道は募金開始

 JR東日本盛岡支社は2024年9月2日、災害で不通となっている山田線が全線で運転を再開するまで、概ね2か月を見込んでいると発表しました。

 山田線は、岩手県の盛岡駅と宮古駅を東西に結ぶ延長102kmのローカル線です。8月27日の大雨で、現在も全線で運転を見合わせています。

 JR東日本によると、被害は山岸駅(盛岡市)から区界駅(宮古市)までの区間で、道床流出、土砂流入、倒木、ケーブル露出など23か所が確認されています。

 今後、復旧工事を進め、盛岡~上米内間は概ね2週間、全線は概ね2か月で運転再開にこぎ着ける見通しといいます。

 なお、被災区間を含む山田線の上米内~川内間は、10月15日(火)から11月15日(金)までの32日間、計画運休が予定されています。理由は「落ち葉」です。毎年秋になると、山間部の同区間では落ち葉で列車の車輪空転が頻発し、大幅な遅れが発生していることから、通勤通学の利用が多い区間の安定輸送提供を目的に運休するとしています。

 今回の大雨による不通もあわせ、振替輸送には、並行する国道を走る岩手県北バスの「106特急・急行バス」が利用できます。

 また、宮古駅で接続する三陸鉄道リアス線も、8月12日の台風による大雨で佐羽根~田老間の線路の路肩約25mが崩壊し、現在は宮古~新田老間でバス代行運転を行っています。

 同社によると、復旧には、重機搬入のための仮道路や、河川によるさらなる洗堀を防ぐための対策工事が必要であることから、多大な時間と費用を見込んでいるといいます。そのため、復旧費用や運転再開後の利用促進に充てるため、8月29日から寄付金を募っています。

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