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「最大11時間通路1本の機体で飛べる」斬新カンタス機、ある意味驚愕の客室実装へ! 「え…これでその距離を…?」

乗りものニュース 2024年9月6日 17時42分

ある意味斬新…?

モニターなしでその代わり「機内無料Wi-Fi」

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスが開発中の斬新なコンセプトを持つ新型旅客機「A321XLR」が、間もなく実運航を開始予定です。同型機を2025年に就航させる予定のカンタス航空(オーストラリア)が、A321XLRのカンタス仕様機の内装を公開しています。

 A321XLRは、エアバスのベストセラー旅客機、A320ファミリーの最新派生型です。同機はA320胴体延長タイプ「A321neo」をベースとし、航続距離の延長が図られています。型番末尾の「XLR」は「エクストラ ロング レンジ(超長距離)」の略で、距離にして約8700km、11時間のフライトができる航続距離を強みとします。

 カンタス航空のA321XLRは、横2-2列のビジネスクラスが20席、横3-3列のエコノミークラスが177席~180席の2クラス構成です。機内モニターの搭載はなく、各席にUSBポートを備えるほか、機内Wi-Fiが無料提供されます。

 長距離も飛べる機材ですが、ビジネスクラスはフルフラットタイプのものではなく、シートピッチ(座席の前後間隔)は37インチ(約94cm)。エコノミークラスのシートピッチは30インチ(約76cm)で、A321XLRの更新対象である同社の国内線でおもに運用されているボーイング737より広い席であることがアピールされています。同社によると、A321XLRは国内線のほか、オーストラリア~東南アジア線などの短距離国際線を担当する予定とのことです。

 なお、シドニーから、カンタス航空が公式サイト上で「就航範囲」として掲げている東南アジアの都市であるタイ・バンコクへ直行便で向かった場合、同社機でのダイヤ上のフライト時間は9時間50分となります。

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