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相模湖のクネクネ国道を「ショートカットします」 中央道の改良工事で“下道が激変”するワケ まさにウルトラC発動!?

乗りものニュース 2024年9月12日 8時12分

中央道の東京・神奈川県境付近では、上り線の「新小仏トンネル」建設を始めとした渋滞対策が進められています。その過程で並行する国道20号も変化。一部通行止めになります。

国道20号に「ショートカット構造物」が

 中央道の東京・神奈川県境付近では、渋滞で悪名高い「小仏トンネル」の別線トンネル建設などの対策が進められています。その過程で、並行する国道20号も大きく変化するようです。

【相模湖渋滞対策】
「与瀬第一橋付近では、交差する国道20号を工事用スペースに活用するために、国道20号をショートカットする仮橋を作っています。工事中も皆様へのご迷惑を最小限とするために必要な工事です」

 NEXCO中日本八王子工事事務所が2024年9月10日、公式Xにて写真付きで中央道下り線の渋滞対策工事の進捗について発信しました。

 中央道は下り線でも、相模湖IC付近のサグ(下り坂から上り坂に変わる箇所)に起因する渋滞を解消するため、相模湖東IC-相模湖IC間に付加車線を設置し、交通容量を増やす工事を進めています。今回紹介したのは、その準備工事の一環です。

 この周辺では相模湖に面した崖上の限られたスペースに、国道20号、JR中央本線、中央道が通っています。湖岸に沿う国道20号はクネクネとカーブが続き、中央道の与瀬第一橋の前後は山側でヘアピンカーブを描いています。場所はJR相模湖駅の800mほど西側です。

 NEXCO中日本八王子支社によると、ここで中央道の橋桁を湖側に拡幅する工事を行うため、ヘアピンカーブよりも湖側の谷をまたぐように国道20号の「仮橋」を建設しているとのこと。

 そのうえで、山側のヘアピンカーブ部分は今後通行止めとし、「主に工事用資材や作業用機械の配置など施工ヤードとして活用」する予定。“ヤードをつくるスペースがないなら、道路をヤードにしてしまえ”というわけです。

 仮橋は崖に鋼管杭を打ち込んで構成する「橋脚桟橋」構造とのことで、あくまで仮設の構造物ですが、クネクネした国道20号が仮橋経由でまっすぐになることから、「仮橋じゃなくてそこに本橋つくってよ」との声もSNSで寄せられています。

 現時点で、国道20号の通行止めと仮橋の供用時期は未定。中央道の工事後は、やはり仮橋を撤去して現況のヘアピンカーブに戻る予定だそうです。

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