かつて大型連休などには夜中まで渋滞した、日本有数のポイントだった「亀山JCT」に新たな道路が接続する計画です。実質的には新名神の延伸部、ともいえます。
新名神開通前は地獄だったなあ…「亀山JCT」が変貌へ
2019年3月に新名神高速の三重県区間、新四日市JCT~亀山西JCT間が開通してから5年以上が経ちました。東名阪道に並行する同区間の開通以前、猛烈に渋滞していたポイントはいま、新たな役割を担おうとしています。
新四日市JCT~亀山西JCT間が開通する以前、東名阪道と新名神の接続点である亀山JCTは、大型連休などの期間に夜中まで渋滞するほどでした。
亀山JCT-亀山西JCTは新名神の「亀山支線」という位置づけですが、新名神の本線(新四日市JCT~亀山西JCT)が開通したことで、四日市-亀山間のルートが二重化され、東名阪道は渋滞回数が約8割減少。亀山支線も交通量が大きく減りました。
その亀山支線に直結し「東へ延びる道路」となるのが、2021年より事業が進められている「鈴鹿亀山道路」です。
鈴鹿亀山道路は、鈴鹿市内から亀山JCTに至る約10.5kmの自動車専用道となる計画です。途中には3つのICが設けられ、亀山市内からのアクセスもしやすくなります。
起点は、三重の新たな南北軸として整備が進む国道1号「北勢バイパス」の延伸部である国道23号「鈴鹿四日市道路」です。北勢バイパス自体が、四日市市までしかできておらず、今は影も形もありません。将来の道路網を見据えた計画となりますが、鈴鹿亀山道路はすでに測量や各種調査が行われています。
これにより、鈴鹿市内の企業集積地から高速道路まで15分以内に到達できるほか、生活道路などの渋滞緩和も見込まれています。
三重県の北勢地域は、国道23号、1号を2大幹線とする海沿いの市街地から、山側を通る東名阪道・新名神までが遠く、市街地が混雑する課題を抱えています。とりわけ鈴鹿市は市街地から高速道路までが離れます。山側の新たな幹線となる南北方向の北勢バイパスだけでなく、高速道路へアクセスする東西軸の鈴鹿亀山道路への期待も高いようです。