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東京メトロの駅に貼ってある「謎のカラフル帯」あれは何? ほぼ全駅にある!?

乗りものニュース 2024年11月16日 15時12分

東京メトロのホームの壁や柱で、カラーバーのような横長の掲示板のようなものを目にすることがあります。あれはどのような意味を持つのでしょうか。

なんかグラフみたいな色帯のオブジェクトが

 東京メトロの駅のホームをよくみると、壁や柱に、カラーバーのような色帯が複数描かれた横長の標示板があるのに気付きます。ただ、文字もなにも書かれていません。この謎の色帯の意味は何なのでしょうか。

色帯は列車が停車する先頭付近に設置されており、横1mほどの線が、多くて3本ほど引かれているところもあります。

 東京メトロによると、この色付きの帯は「運転士用停止許容線」というそうです。列車の停止位置の許容範囲を明確化するという役割を担っています。設置されている理由としてはホームドアの設置が大きく関係しているようです。
 
 もともと停車位置の目安は、「停車位置目標」と呼ばれる小さな看板などが線路際に立てられていたり、屋根から吊り下げらたりしており、運転士はそれを「目安」にしていました。しかしホームドアが設置され、「ホームドアと車両のドアがズレすぎると開扉できなくなる」という環境になったことから、停止位置の「許容範囲」を明確にする必要性が出てきました。そのために、より分かりやすい目印として「運転士用停止許容線」が設置されました。

 東京メトロのホームドア(可動式ホーム柵)は、開業時から備わっていた南北線を除くと、2004年に丸ノ内線の中野坂上~方南町間で整備されたのを皮切りに、順次整備されていきました。「運転士用停止許容線」は現在、一部の駅をのぞき、全路線で設置済みです。

 また、色違いの帯が何本も記されているのも理由があります。東京メトロでは多くの路線で、他の鉄道会社と相互直通運転を行っており、さまざまな鉄道車両が駅に乗り入れてきます。そのためドアの位置が車両ごとに異なります。複数の色帯が引かれているのは、それぞれに応じた「停止許容範囲」を色分けしているのです。

 ちなみに、有楽町線・副都心線を例にすると
・青色:東武9000系、東武50070型、西武6000系
・赤色:メトロ10000系、メトロ17000系、西武40000系
・緑色:8両編成の車両

といった形になるそうです。

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