戦闘機の次は大型ヘリが。
飛行甲板の清掃用車両を輸送
アメリカ軍は2024年10月27日、海上自衛隊の護衛艦「かが」にアメリカ海兵隊の大型輸送ヘリコプターCH-53Eが着艦した様子を公開しました。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できるいずも型護衛艦の2番艦です。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇となります。
2017(平成29)年3月に広島県の呉基地を拠点とする第4護衛隊群第4護衛隊に配備されましたが、姉妹艦の「いずも」とともに事実上の軽空母に改装されることが決まり、2022年3月から2024年4月まで特別改造工事が実施されていました。
そして今回、この改造によって所要の能力が計画通り付与されているか確認するため、アメリカ本土沖へと派遣されたのです。現在、アメリカ海軍・海兵隊の協力のもと、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)が可能なF-35B戦闘機を使って、様々ねな試験が実施されています。
今回、CH-53Eは「機動洗浄・回収・リサイクルシステム(MCRRS)」と呼ばれる車両を搭載しており、これを「かが」に輸送することが目的だったとのこと。MCRRSは、戦闘機の発着艦により生じた飛行甲板上のゴミを洗い流すための車両で、従来は人力で行っていた甲板清掃を効率的に、かつ少ない水量で実施できるとのことです。