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北海道でしか撃てない「ド派手兵器」の実射画像公開 事前に“陸空共同使用”のレア飛行場まで空輸も

乗りものニュース 2024年10月31日 8時42分

ウクライナでも活躍中

輸送機で代替滑走路に展開

 アメリカ海兵隊は2024年10月25日、現在実施している日米共同演習「キーンソード25」の一環として北海道別海町の矢臼別演習場で実施された「高機動ロケット砲システム(HIMARS)」の実射訓練の様子を公開しました。

 HIMARSは、タイヤで移動するいわゆる装輪式車両で、車体後部にはロケット弾の発射装置が設けられています。この発射装置には、射程数十kmのGPS誘導ロケット弾「GMLRS」6発や、数百kmもの射程を有する「ATACMS(エイタクムス)」こと「陸軍戦術ミサイルシステム」1発を搭載できます。これだけの射程を誇るHIMARSの射撃訓練は、日本国内では広大な面積を誇る北海道の演習場でしか実施できません。

 HIMARSの最大の特徴はその展開能力の高さです。自力で長距離を走破できることはもちろん、車体重量が軽いためにC-130をはじめとする各種輸送機によって空輸することもできます。今回の実射訓練に際しても、矢臼別演習場に隣接する計根別飛行場まで、アメリカ海兵隊のC-130輸送機により輸送されてきました。
 
 ちなみに、この計根別飛行場は航空自衛隊が管理しているものの、陸上自衛隊の別海駐屯地と一体化しており、陸空共同使用の珍しい飛行場となっています。

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