鼻先に行きたい人は旧道へ。
“チーバくんの鼻先”の隘路をショートカット
千葉県は2024年10月29日、整備を進めてきた県道「境杉戸線」のうち0.8kmのバイパス工事が完了し、11月15日(金)10時に開通すると発表しました。
同県道は埼玉・千葉・茨城3県にまたがり、利根川から江戸川が分かれる千葉県の北端部、野田市関宿地区(旧関宿町)を横断します。新規開通区間は、江戸川の関宿橋東詰(関宿台町)から関宿元町までの800mです。
埼玉県幸手市側から関宿橋を渡ると、これまで大きくカーブし、堤防道路を下って市街地へ向かうあいだに急カーブや狭い箇所が存在しました。バイパス開通後は、関宿橋から真っすぐ、築堤で市街地へ降りていき、そのまま利根川の境大橋へ接続し、茨城県境町へ抜けることができます。
この県道は、3県が近接する地域の幹線道路であり、圏央道の幸手IC、五霞IC、境古河ICをそれぞれ連絡するような役割も持ちます。その途中のボトルネック部が解消されるとともに、歩道空間が確保され地域の安全性も向上するそうです。
ちなみに、この旧関宿町はいわば、千葉県のキャラクター「チーバくん」の“鼻先”に位置しますが、その突端にあたる利根川と江戸川の分岐点付近は、実は茨城県に属します。