ロシア軍にとっては痛い損失。
自爆ドローン「スイッチブレード」で防空車両を撃破か
ウクライナ国防省は2024年10月29日、ロシア軍の「トール」防空システムをアメリカ製の自爆ドローン「スイッチブレード」で撃破したと発表。映像を公開しました。
「スイッチブレード」は、アメリカのエアロバイロンメントが開発した徘徊型弾薬と呼ばれる兵器の一種です。「スイッチブレード」とは「飛び出しナイフ」を意味します。
兵士1人でも持ち運べ、迫撃砲のような発射筒から発射されます。自ら攻撃目標を捜索する能力があり、発見後は目標に突入して自爆するように設計されています。2022年2月にロシアがウクライナへ全面侵攻を開始した後、アメリカからウクライナに供与されました。
公開された映像では、「スイッチブレード」が狙いを定めてからロシア軍の車両に一直線に突入しています。戦場で運用される「スイッチブレード」の映像は珍しく、発射シーンも捉えています。
「トール」防空システムは、ロシア軍で短~中距離の防空を担う高価な兵器ですが、今回、比較的安価な自爆ドローンに破壊されてしまった形です。
【映像】ロシア軍の防空車両が「飛び出しナイフ」に撃破される様子