相互に援助する形?
M-84戦車30両をウクライナへ供与しレオパルト2を購入!
クロアチア国防省は2024年10月29日、ドイツから最新の「レオパルト2A8」戦車50両を購入することにより余剰となった、M-84戦車30両とBVP M-80歩兵戦闘車30台をウクライナに供与すると発表しました。
これは、同国のイヴァン・アヌシッチ副首相兼国防相が10月28日にドイツのベルリンを訪問し、ボリス・ピストリウス国防相と会談し合意した内容です。
署名した意向書には相互支援計画が盛り込まれており、クロアチアがM-84などの兵器や弾薬をウクライナに引き渡した価値に応じて、購入予定の「レオパルト2A8」の価格が下げられることが明記されているようです。
M-84は旧ソ連製T-72主力戦車の輸入タイプであるT-72Mの改良型として、旧ユーゴスラビアで開発されました。様々な種類の砲弾から守るために、車体や砲塔の装甲は複合装甲と空間装甲が採用されており、対弾性能にも優れます。元となったT-72はウクライナでも使用されています。
また、コンピューター制御式のSUV-M-84射撃管制装置を搭載しており、旧ソ連時代のT-72よりも照準精度が向上しているといわれています。
BVP M-80の方は旧ユーゴスラビア時代から使われている歩兵戦闘車で、連邦崩壊後はセルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナなど、かつての構成国で使用されています。
なお、車両の引き渡しについては早ければ2024年内から開始するようです。