ついに大きなマイルストーンを達成です。
エンジン始動で各種データを収集
アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年11月6日、静粛性を追求した超音速実験機である「X-59」がはじめてエンジンの試運転を実施したと発表しました。
X-59は、NASAが開発を進める航空機で、通常の機体では大きな衝撃波(ソニックブーム)が発生してしまう超音速飛行を、衝撃波の発生を極限まで抑えることで静かに行うことを目指しています。機体の製造は、アメリカの大手防衛関連企業であるロッキード・マーチン社が担当しています。
NASAの発表によると、今回のエンジン試運転は段階的に実施されたようです。最初の段階では、エンジンに点火せず低速で回転させ、全システムが正常に通信しているかなどについて確認。その後、機体に燃料を供給し、低出力でエンジンを試験し、エンジンや他のシステムの異常や燃料漏れなどがないかを確認しました。
X-59は、このエンジン試験の結果を踏まえ、続いて地上走行(タキシング)試験を実施し、その後にいよいよ初飛行を迎える予定です。