なぜ止まらない人が多いのか?
未だ半数近くのクルマが止まらず…
日本自動車連盟(JAF)は2024年11月8日、「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査を全国で実施した結果を公開しました。
この調査は8月7日から28日にかけて各都道府県で2箇所、全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道で実施されました。
調査中に歩行者が渡ろうとしていると横断歩道を通った車両は6647台で、そのうち歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは3,525台の53%で、前年の調査時と比べて7.9ポイント増加し、過去最高となりました。都道府県別でも、41都道府県で停止率が上昇するなど、増加傾向にあります。
ただ、依然として約半数のクルマが止まらないという結果が出たということで、JAFは「横断歩道における歩行者優先」を強調します。
本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければなりません。
また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務です。一方で、歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、お互いの安全を意識することが大切です。