過去には戦車回収車を運んだことも。
北の大地を横断する峠越え路線を活用
陸上自衛隊は2024年11月8日、「令和6年度陸上自衛隊演習」において鉄道による補給品の輸送を実施し、その有用性を確認したと発表。その際の画像も公開しました。
北海道でジャガイモや玉ねぎを運ぶ貨物列車が走ることでも知られる、JR石北本線などを使い、札幌駅と北見駅のあいだで補給品を運んだとのこと。公開された画像にはJR貨物の鉄道用コンテナから「戦闘糧食II型、タンドリーチキン」「戦闘糧食II型、さけちゃんちゃん焼き」などと書かれたダンボール箱を荷下ろしする隊員の姿が写っていました。
なお、これに先立ち10月には、陸上自衛隊の96式装輪装甲車をフラットラックコンテナで運ぶJRの貨物列車が各地で目撃されているほか、例年、防衛省・陸上自衛隊では装甲車や施設車両、場合によっては155mm榴弾砲FH70の輸送なども行っています。
戦車こそ輸送するのは難しくなったものの、10年ほど前には78式戦車回収車の鉄道輸送が行われたこともあります。
陸上自衛隊は、引き続き各種訓練を通じて、鉄道を活用した機動展開の実効性を向上させていくと明言していました。