トルコが空母持つ日も遠くないかも。
プラットフォームは2023年就役の新鋭艦
トルコ国防省は2024年11月20日、同国のバイカル・テクノロジーが開発した無人攻撃機「バイラクタルTB3」が、海軍の強襲揚陸艦「アナドル」での発艦および着艦に成功したと発表。動画も公開しました。
「バイラクタルTB3」は折りたたみ式の主翼を備え、短距離離着陸が可能な性能を持つなど空母や強襲揚陸艦などフラットで長大な飛行甲板を備えた艦船での運用を念頭に置いて開発された無人機です。
今年6月には、内陸部に設けられた飛行試験センターで、空母を模したスキージャンプ式の発艦装置を使っての離陸に計4回成功しており、洋上試験は目前と報じられていました。
一方、「アナドル」は満載排水量2万7436トン、全長231mあり、全通式の飛行甲板と艦首にスキージャンプを備えているのが特徴の揚陸艦で、2019年4月30日に進水、2023年4月10日に就役しています。
トルコは、「アナドル」を将来、無人機の洋上プラットフォーム、すなわち無人機空母にする計画を立てており、前述した2023年4月の就役時には、飛行甲板にヘリコプターとともに開発中の「バイラクタルTB3」など各種無人機を並べてイメージを具現化していました。
なお、トルコ海軍の説明によると、「アナドル」の船内格納庫にはヘリコプターなら19機、UAV(無人航空機)なら30機を収容でき、飛行甲板上にヘリコプターは10機、UAVであれば11機を並べることができるとしています。
今回の「バイラクタルTB3」の洋上発着艦の成功は、トルコが計画する「アナドル」の無人機空母への第一歩といえるようです。
【動画】これが無人攻撃機の発着艦シーンです
【機体側から見たら?】これが無人攻撃機視点での発着艦シーンです(動画)