インド太平洋に初めて本格配備された原子力空母です。
9年ぶり2度目の日本配備
アメリカ海軍の空母「ジョージ・ワシントン」が2024年11月22日午前、神奈川県横須賀市にあるアメリカ海軍横須賀基地に入港しました。
「ジョージ・ワシントン」は、排水量10万4200トンある大型の原子力空母で、1992年7月4日に就役しています。当初は大西洋艦隊所属として東海岸のバージニア州にあるノーフォーク海軍基地を母港に活動していましたが、それまで長らく横須賀を拠点に活動していた空母「キティホーク」の後継として日本に配備されることが決まると、2008(平成20)年4月より太平洋へ向けて移動を開始。そしてサンディエゴやハワイを経由し、同年9月に横須賀に到着しています。
それから2015(平成27)年5月まで、横須賀基地を事実上の母港として活動していました。その後、原子炉の燃料棒交換を含む大規模オーバーホール(RCOH)を行うために姉妹艦「ロナルド・レーガン」と交代する形で離日しています。
2023年5月に米本土東海岸のニューポートニューズ造船所でRCOHを終えると、10か月にわたって各種テストや認証検査を実施しました。そして、今年4月にバージニア州ノーフォークを出航し、7月にサンディエゴへ到着。その後、10月18日に日本へ向けてサンディエゴを出港し、このたび横須賀へ再び入港した次第です。
大規模改装を終えた「ジョージ・ワシントン」は、航空戦力も一新されており、新たにF-35C「ライトニングII」戦闘機やCMV-22「オスプレイ」輸送機などを搭載するようになっています。
これら機体は、山口県のアメリカ海兵隊岩国航空基地を拠点とする第5空母航空団に所属しており、先んじて「ジョージ・ワシントン」を発艦し、同航空基地へ着陸しています。