すでに1000機以上を生産。
これらも採用国が増える可能性あり
アメリカの航空宇宙企業ロッキード・マーチンは2024年11月21日、ルーマニア政府がF-35A「ライトニングII」を購入する受領書に署名したと発表しました。
同国の調達予定数は32機で、エンジン、予備部品、その他サービスを含めて約72億ドルを支払うと見込まれています。ロッキード・マーチンによると、ルーマニアはF-35を運用する20番目の国になるそうです。
同機は2006年の運用開始にもかかわらず、2024年には生産数が早くも1000機を超え、総飛行時間は実に94万時間以上に達しています。現状では、ステルス能力を有するいわゆる第5世代戦闘機の中でも最も成功した機体といえます。
F-35統合プログラムオフィスのディレクター兼プログラム執行役員のマイク・シュミット中将は、「F-35ライトニングII戦闘機のルーマニア空軍への統合は、比類なき戦略的、作戦上、戦術的な優位性を提供することで、NATOの抑止力を大幅に強化することでしょう。F-35統合プログラムオフィスは、ルーマニアとの強力な関係を継続し、円滑な移行を確保し、パイロットと整備士に包括的なサポートを提供します」と述べました。
F-35は、ルーマニア空軍が装備しているF-16戦闘機群とシームレスに統合され、両機の運用能力を向上させることが期待されています。
なお、ルーマニアへのF-35は初納入は、今後数年のうちに行われるようです。