鉄道×登山道!?
情報を自動で紐づけ
山梨県と小田急電鉄は2024年11月21日、登山道の維持管理をデジタルエンジニアリングで効率化する実証実験を、山梨県内で行うと発表しました。
登山道の損傷個所をスマートフォンで撮影し、画像情報(日時・場所・損傷状態)と、事前登録した構造物の設置日や前回点検日、修繕履歴など、管理に必要な情報を自動で紐づけるというものです。これにより、従来よりも少ない労力で効率的に登山道の維持管理が可能になるとみられています。
今回の実証実験では、調査に必要な入山回数の削減や、現地状況の記録の自動化、情報共有による業務効率度合いを検証するとしています。また、システムの有用性向上を目指し、工事申請書類などの自動生成機能の実装を検討するほか、実証を通じた改善点の洗い出しなども行われるとのことです。
ちなみに今回の実証実験は、社会課題解決を目的とした小田急電鉄の社内事業アイデア公募制度「climbers(クライマーズ)」で発案された「登山道維持管理DXシステム」が活用されます。実はこのシステムは、小田急電鉄の社員が趣味の登山を楽しむ中で、「登山道の荒廃が進んでいる現状や山の生態系にも影響を及ぼしていることを知り、発案した」ものだそうです。