ロシア軍でもかなり珍しいレーダーシステム。
クリミヤ半島に配置してあったレーダーを破壊
ウクライナ国防省は2024年11月28日、ロシア軍の車両移動式フェーズドアレイレーダーである48IA6-K1「ポドレット」を破壊したと発表しました。
同レーダーは、ロシアでは2015年頃から配備が開始された、比較的新しいタイプのレーダーです。
地上から低空及び超低空を飛行する目標を補足するために開発されたレーダーです。ロシア軍が使用しているS-300やS-400といった地対空ミサイルシステムに、低空で侵入してきた軍用機やミサイルの照準情報を提供することで、通常、対空ミサイルでは撃墜困難な目標への対応を実現しています。
今回破壊された「ポドレット」は、クリミア半島西部のコトフスコエに配備されているものとのことです。
なお、同レーダーシステムの破壊はウクライナ国防省情報総局の特殊作戦だったとは公表されていますが、攻撃方法の詳細については明かされていません。ウクライナ国防省の公式Xでは「破壊されたレーダーシステムの推定価値は500万ドルだ。ブラボー、戦士たちよ!」と同レーダーシステムを破壊した将兵を称賛しています。