トロリーバスが日本から姿を消しました。
ラストラン動画に反響多数
日本で唯一、稼働していたトロリーバスが2024年11月30日にラストランを迎えたことに伴い、運行していた立山黒部貫光(富山市)がその日の様子を1分30秒あまりの動画にまとめてX(【公式】立山黒部アルペンルート)で公開し、大きな反響を集めています。
現役最後のトロリーバスが走っていたのは、富山県と長野県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」のうち、室堂~大観峰間の約3.7kmです。この区間は立山の主峰である雄山(標高3003m)の直下を貫通する「立山トンネル」を疾走するルートにあたり、環境に配慮して1996年に電気駆動のトロリーバスを導入し、約30年にわたって運行してきました。
しかし、年月が経つにつれ維持・整備コストがかさむようになったことで、2024年12月1日付でトロリーバスを廃止することを決定。それに先立ち11月30日に営業運転を終えたのです。
今回、公開された動画はその最終日の流れが収められており、朝の点呼から運行前点検、ラストランを乗りに来た乗客、さらにはマスコミ対応や無事運行を終えたスタッフの歓喜の様子まで見ることができます。
動画が公開された直後から、「イイね」や「リポスト」が多数付き、返信コメントも「さみしい」「お疲れさまでした」「ありがとうございました」などが数多く並んでいました。
なお、立山黒部貫光では、このあと設備を改修して2025年4月から新たに電気バスの営業運転を開始する予定です。
【動画】もう見られません。これが日本最後のトロリーバスの動く姿です。