配備先は台湾北部の機甲部隊だとか。
トータルで108両引き渡しの予定
台湾に2024年12月13日、アメリカ製のM1A2戦車が到着したと複数の現地メディアが報じました。
到着したのは第1ロット分でその数は38両。これらを載せた大型コンテナ船が台湾南部の高雄港第7コンテナセンターに接岸したとのことです。
台湾メディアによると、M1A2はトータル108両が3回に分けてアメリカから2026年までに引き渡される計画で、第2ロットは42両、第3ロットは28両の予定だそうです。
108両の内訳は10両が台湾北西部の新竹県にある陸軍の装甲兵訓練本部に配置され、残る98両が同じく新竹県に駐屯する陸軍第584機甲旅団や、台北近郊に駐屯する第269機械化歩兵旅団に配備されるとしています。
これら部隊はすべて台湾北部に位置するのに、今回なぜ南部の高雄で揚陸作業が行われるのかについて台湾メディアは、高雄港は比較的広いスペースが設けられており、陸揚げされたM1A2戦車を置いておくのにちょうど良いというのと、第7コンテナセンターは外から見渡せる場所がほとんどなく、部外者に撮影される恐れが少ないためとしています。
台湾(中華民国)陸軍には2024年現在1100両余りの戦車がりますが、それらは旧式のM48やM60ばかりです。120mm滑腔砲を備え、複合装甲を備えたいわゆる第3世代戦車は未配備のため、台湾政府は中国に対抗するために、かねてよりアメリカ政府に対し早期の引き渡しを求めていました。