「うどん県」香川県にあり、国際線エリアを主とする旅客ターミナルビル増改修プロジェクトを推進していくと発表した高松空港。実は現エリアも、ユニークなターミナルビルを持つことでも知られています。どのような空港なのでしょうか。
ビルの構造もユニーク?
香川県にある高松空港が2027年春頃のグランドオープンを目標に、国際線エリアを主とする旅客ターミナルビル増改修プロジェクトを推進していくと発表しました。「うどん県」で知られる香川県の空の玄関口として知られる同空港ですが、現エリアも、ユニークなターミナルビルを持つことでも知られています。どのような空港なのでしょうか。
高松空港は1988年、別の場所にあった旧空港から移設される形でオープンしました。空港ビルは1階が到着ロビー、2階が出発ロビー、3階が展望デッキになっています。ちなみに、展望デッキへはエレベーターで3階にあがり、「スカイウォーク」と呼ばれる下の階を見渡せる空中通路を通って行くようになっているなど、変わった構造が採用されています。
「うどん県」の空港であることから、お土産屋さんには讃岐うどんがズラリとならびます。空港内のレストランも、うどん屋さんが2店舗入居しています。
「うどん推し」な各種設備とは?
しかし高松空港の「うどん県空港」らしさはこれだけではなく、設備そのものにも存在します。
たとえば、空港2階の国際線出発口近くにある「空の駅かがわ」というコーナーの流し台。この蛇口から出るのは水ではなく、なんと「うどんダシ」です。これは空港スタッフによって企画されたもので、「県外の人にもおいしさを広く知ってもらいたい」という発想で実現したものとされています。この「蛇口から出るうどんダシ」は無料で飲むことができますが、提供量には限りがあるので、売り切れてしまっていることも珍しくないようです。ちなみに、ダシの持ち帰りは禁止されています。
空港内のベンチもユニークです。円形で数人が座ることができるこのベンチも「うどん」がモチーフとなっており、白く切れ込みが入った「うどんライク」な独特のデザインが採用されています。
今回の高松空港のリニューアルは国際線エリアの大型化、改修などが予定されており、新たな搭乗橋の設定や、国際線搭乗待合室の拡充及び出発ゲートの増設、国際線到着エリア(入国審査場・手荷物受取場)の拡充などが行われる予定です。もしかすると、これらの新エリアも「うどん」をモチーフにした設備が出現するかもしれません。