19世紀の軍艦みたいなフォルムが特徴。
洋上でレーダーや火器などをテストへ
フランス軍事省は2024年12月13日、テスト中の新型フリゲート(フランスでは駆逐艦相当の扱い)アミラル・ロナルク級1番艦「ミラル・ロナルク」が、火器管制システムやレーダーのテストのため、3週間にわたる洋上試験に入ったと発表しました。
テストは12月2日に始まっており、20日まで行われる予定です。洋上での航行などは10月にテストしており、今回は火器関連の確認がメインになるようです。
軍事省は STIRレーダーの射撃管制や、深海での水中探知を可能にする小型のCaptas-4 曳航ソナー、艦に搭載されている76mm砲などのテストをするとしています。
今回最も重要なのは、タレス製の多機能レーダー「シーファイア」のテストとのことで、軍事省は「この新世代の固定パネルレーダーは空中や地上の、超音速ミサイルを含む複数の目標を同時に追跡するように設計されています」と説明します。
また、同艦は“シャクレアゴ”のように船首水線下の突出した艦首が大きな特徴で、19世紀に登場した衝角のついた鋼鉄艦のようになっています。造波抵抗を軽減するためにこのような構造になったといわれています。
なお、「アミラル・ロナルク」は2025年にフランス海軍に引き渡される予定です。