民間ではすでに実用化も。
750m以上離れた場所から遠隔操作可能
陸上自衛隊は2024年12月13日、「施設器材の遠隔操縦運用実証における技術支援役務」を一般競争入札で公告しました。
これは、陸上自衛隊の油圧ショベルを使って、自衛隊が計画している遠隔操縦機能試験の各種支援を行うというものです。試験は2025年5月から2026年の1月までで、3週間程度の試験を3回ほど実施するとのことです。
油圧ショベルの車内に各種操縦装置を取り付け、これを通信システムを介して750m以上遠方から遠隔操作します。これにより、土砂崩れなどの危険がある場所での作業が可能となるほか、有事の際も人命を危険にさらすことなく陣地などを構築することができます。
すでに、こうした重機用の後付け式遠隔操縦システムは民間企業が実用化しており、国土交通省はその一種である「簡易遠隔操縦装置(ロボQS)」を搭載した重機を災害復旧作業に投入しています。