アメリカミサイル防衛局(MDA)が、グアム島で「イージス・グアム・システム(AGS)」の実射試験を実施しました。
全周360度をカバーする鉄壁の防衛システム
アメリカミサイル防衛局(MDA)は2024年12月11日、西太平洋のグアム島で「イージス・グアム・システム(AGS)」の実射試験を実施したと発表しました。
「Flight Experiment Mission 02(FEM-02)」と名付けられたこの試験は、グアム島に配置された地上配備型ミサイル迎撃システムのAGSにより、発射された模擬弾道ミサイルを迎撃するというもの。今回の試験では、アンダーセン空軍基地に配備されたAN/TPY-6レーダー、迎撃ミサイルのSM-3とそれを発射する垂直発射装置(VLS)、そしてそれらを統合するAGSにより、標的を見事迎撃しました。
AGSは、アメリカ軍が現在整備を進めている「グアム防衛システム」の一部です。グアム防衛システムは、中国や北朝鮮によるあらゆるミサイル攻撃などを防ぐべく、島の全周360度にセンサーや迎撃ミサイルを配置するという計画です。ほかにも、移動式のミサイル発射装置やアメリカ陸軍の防空システムなども、このシステムに組み込まれることとなっています。