これには納得の理由が。
運用は主に陸上自衛官が実施
陸上自衛隊は2024年12月20日、部内広報誌「Active Reliance Morale Yearning(ARMY)」の最新号である第107号を発行しました。
その表紙を飾っているのは、2024年10月29日に内海造船瀬戸田工場(広島県尾道市)で実施された輸送艦「にほんばれ」の進水式の模様です。「にほんばれ」の艦番号は「4151」、船体サイズは全長が約80m、喫水は約3m、基準排水量約2400トンで、乗組員数は約30人です。
輸送性能は数百トンで、車両十数両または20フィートコンテナ十数本程度の積載が可能です。速力は15ノット(約28.8km/h)以上。岸壁や砂地の生地に離着岸し船首のランプから車両や補給品などの搭載と陸揚げを直接行うビーチング能力を持ちます。
同艦は、2024(令和6)年度末に海上自衛隊呉基地へ新編される海上輸送部隊「自衛隊海上輸送群(仮称)」に配備予定の小型級船舶です。島嶼部などへ部隊を機動展開させる際などに重要な役割を担います。
なお、同部隊は、海上自衛隊や陸上自衛隊といった各自衛隊の垣根を取り払った共同部隊として計画されており、「にほんばれ」をはじめとする所属艦艇は、陸上自衛官が主体となって操艦・運用にあたる見込みです。そのため、陸上自衛隊の部内広報誌において、進水式の様子がトップを飾ったと考えられます。