北千葉道路「市川・松戸」区間のうち約3.2kmについて、都市計画事業の承認・認可が告示されました。
「市川・松戸」が都市計画事業認可
外環道と成田空港を最短で結ぶ高規格道路「北千葉道路」。その西側の計画が本格的に動き出します。
国土交通省関東地方整備局首都国道事務所とNEXCO東日本関東支社千葉工事事務所は2024年12月20日、千葉県の市川市と松戸市で建設を計画している北千葉道路の「市川・松戸」区間について、都市計画事業の承認・認可が告示されたと発表しました。
北千葉道路は市川市と成田市を結ぶ国道464号のバイパスです。延長は約43kmで、外環道と成田空港を結ぶ最短ルートを形成します。
このうち鎌ケ谷市から成田市にかけての約30kmはすでに開通しています。特に北総線・京成成田スカイアクセス線に沿って千葉ニュータウンを貫く区間は、信号や急カーブがなく走りやすい道路が続きます。また、東側の成田空港付近(成田市大山)までの3.7km区間は、建設が進んでいます。
一方、西側の外環道から鎌ケ谷市までの区間は未開通です。このうち、事業化されているのは、外環の北千葉JCT(仮称、市川市堀之内)から、JR武蔵野線を越えた市川市大町までの「市川・松戸」区間3.5kmです。
地上は本線4車線と副道からなる一般道(一般部)を整備。さらに地下トンネルや高架で4車線かつ有料の自動車専用道路(専用部)が造られる計画です。
今回は、このうち約3.2kmについて都市計画事業の承認・認可が告示されました。延長は、一般部が計3150m、専用部が計2130mです。今後、地権者らに対して、都市計画法に基づく説明会を開き、用地測量などを経て、用地買収へと進んでいきます。
なお、2018年に開通した外環道の千葉区間(三郷南~高谷JCT)にはすでに、北千葉道路が分岐する北千葉JCT(仮称)が準備されており、ランプ設備が一部できています。ただ、半地下構造の外環道から地下で北千葉道路(専用部)をつなげるには、大断面のトンネルを要するなど「高度な技術」が求められるとされています。