NEXCO西日本が、新名神高速の大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間の現状と今後の見通しを示しました。
工事に遅れ
NEXCO西日本は2024年12月24日、建設を進める新名神高速の連絡調整会議を開催。大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間の現状と今後の見通しを報告しました。
滋賀と京都を結ぶ新名神の大津JCT~城陽JCT・IC間は、既存の名神や京滋バイパスよりさらに南を通ります。延長は25.1km。土工区間が約6割、橋が約3割、トンネルが約1割で、険しい山の中を通り抜けます。同区間は2024年度の開通が困難とされ、開通時期の見通しが示されていませんでした。
会議には、国土交通省近畿地方整備局や滋賀県、京都府、沿線市町の担当者らが出席し、NEXCO西日本が工事の現況や課題などを報告しました。
大津JCT~城陽JCT・IC間については、1月にすべての用地の引き渡しを受け、全区間で工事が進められています。
このうち宇治田原IC(仮称)付近は、コンクリート殻などが想定以上にあることや、粘性土を多く含んでいることから、通常の工事と比べて非常に多くの時間を要しているといいます。
また、城陽スマートIC(仮称)も、山砂利採取後の埋め戻し箇所で地盤改良範囲が大幅に増えたため、工事に時間を要しているといいます。
これらの状況を踏まえ、大津JCT~城陽JCT・IC間は、引き続き工程を精査するとしています。ただ、NEXCO西日本によると、現状を踏まえた場合、今後の土木工事や舗装工事などの完了に少なくとも4年以上かかり、進捗によってはさらに1~2年程度の期間を要する見込みとしています。
この通りであるなら、大津JCT~城陽JCT・IC間の開通は、2028年度以降になりそうです。
なお、西側で同様に建設が進む八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間は、2027年度に暫定4車線の開通を目指して工事が進行中です。