国土交通省 北九州国道事務所は2024年12月24日、「国道201号 香春町~行橋市」の改良事業について、事業化の前段階となる環境影響評価書を公表し、縦覧を開始しました。
福岡県横断の国道201号“最後の未改良部”に着手へ
国土交通省 北九州国道事務所は2024年12月24日、「国道201号 香春町~行橋市」の改良事業について、事業化の前段階となる環境影響評価書を公表し、縦覧を開始しました。
国道201号は福岡市から東へ、筑豊地区を経て周防灘沿い(京築地区)の苅田町を結ぶ福岡県の東西道路です。福岡と筑豊の間は、2024年度にも一部4車線化と“再有料化”がなされる「八木山バイパス」などが大幹線として機能していますが、筑豊と京築を結ぶ区間も交通の要衝となっています。
なかでも香春町~行橋市のうち、みやこ町を中心とした区間は、国道201号のなかで4車線化の事業化がなされていない唯一の区間となっていました。
ここは複数のルートが検討された結果、現道の南側に、「約7kmのバイパス」を建設する方針が決まっています。4車線の盛土構造を基本とし、主要道路との接続点は立体化する想定です。
2車線の現道では、交通容量を上回る1日2万台以上の交通が集中。特に東九州道の行橋IC入口では終日渋滞しているといいます。
また、筑豊のセメント生産拠点と、その積み出し拠点である苅田港を行き来する大型車が多く、大型車混入率は九州の直轄国道の1.8倍。苅田港のセメント移出量は日本一で、2位の倍以上となっています。
ちなみに、国道201号ルートはJR後藤寺線や平成筑豊鉄道よりも北側を通り、飯塚と行橋をより直線的に結びます。いくつもの峠越えが必要だった国道ルートは、トンネルとバイパスの整備が進められてきました。
※誤字を修正しました(12/27 11:23)