先端がクチバシ状になったA320の映像公開。
軍関係の試験用にカスタムされた?
エアバス・ディフェンス・アンド・スペースのトーマス・ハーシュ副社長は2024年12月18日、試験中のECRS(欧州共通レーダーシステム)Mk1レーダーを搭載したエアバスA320の機首映像を、公式LinkedInで公開しました。
ECRSMk1レーダーは、ドイツとスペインで運用されている戦闘機ユーロファイター「タイフーン」にも搭載される予定のレーダーです。従来のレーダーより強化された探知・追跡・電子戦機能が導入されています。
今回のレーダーテストに使用される機体は、ドイツ航空宇宙センターが保有するA320-232「D-ATRA」で、欧州でも最新かつ柔軟な飛行試験が行える機体として知られています。
なお、A320-232「D-ATRA」は今後、ドイツとフランスが共同開発を進める将来戦闘航空システム(FCAS)のテストもサポートする予定となっているそうです。
ちなみに、ベース機のA320シリーズは、旅客機としては1万機以上の製造機数を誇り、2024年時点で「世界で最も売れた旅客機」として知られています。