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海自の護衛艦に「SFの兵器」搭載へ!? 大群で襲ってくるドローンも無力化 防衛省が研究に本腰

乗りものニュース 2025年1月10日 6時12分

弾薬の供給も必要なし!?

ドローンに対する「ゲームチェンジャー」に

 防衛省は2024年12月、来年度予算案を公表。その中で小型無人機の脅威に対応する「艦載用レーザーシステム」の研究試作に183億円を計上しました。

 近年は無人機が著しく発展しており、偵察用途だけでなく、自爆攻撃が可能な機体もウクライナでの戦争で猛威を振るっています。また、大量の無人機が連携しながら攻撃を行う「ドローン・スウォーム攻撃」も将来の脅威として懸念されています。無人機は比較的安価なため、従来の誘導弾などで迎撃した場合、費用対効果が悪くなるという課題があります。

 このような新たな脅威に対して、物理的な破壊を伴わない、光学センサ妨害などの「ソフトキル」能力を持つ新兵器として開発されるのが、「艦載用レーザーシステム」です。

「艦載用レーザーシステム」は、レーザー光を目標に照射して無力化します。レーザーを連続で発射し続けることができるため、無人機が多数飛来した場合でも対処可能です。電力の供給は必要ですが、弾薬の供給は必要ありません。

 防衛省は「高出力レーザーは、誘導弾と比較して1回あたりの対処コストが劇的に低下する」とした上で、「数多く飛来する小型無人機といった脅威に対して、ゲーム・チェンジャーとなり得る」としています。

 開発にあたっては、艦艇の限られた空間に搭載するため、構成品のモジュール化や小型化を図る方針。新規に建造する艦艇だけでなく、既存の艦艇に搭載することも視野に入れているようです。

 今後は、2025年度から2029年度まで研究試作を実施する予定。2027年度から2030年度まで試験を実施し、成果を検証する方針が示されています。

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