ウクライナを救った兵器でもある!?
ロシア軍の中でも特に強力な火砲が破壊される
ウクライナ国防省は2025年1月9日、ロシア軍の2S7「ピオン」自走砲をドローンで撃破する映像を公開しました。
2S7「ピオン」は、旧ソ連が開発した世界最大級の自走砲で、52口径203mm榴弾砲「2A44」を搭載しています。射程は約40~50kmに及び、核砲弾を発射することも可能です。旧ソ連時代から火砲を重視するロシア軍の中でも、とりわけ大威力を誇ります。
ロシア軍は自走砲に花の愛称をつけており、「ピオン」とは牡丹を意味します。ロシア軍だけでなく、ウクライナ軍も配備している兵器で、ウクライナ軍の車両は戦争初期にキーウ方面に侵攻してきたロシア軍の進撃阻止に貢献しています。
昨年10月には、2S7「ピオン」が高機動ロケット砲システム「ハイマース」によって撃破されるケースも確認されています。今回は夜間にドローンによる爆撃で破壊された模様です。
ウクライナ国防省は映像の公開にあたり、「ピオン自走榴弾砲は、203mm砲を備えた非常に強力な武器です。しかし私たちのドローンはさらに強力です」とコメントしています。ただウクライナにおける戦いでは、砲兵火力とドローンはどちらも非常に重要な要素となっています。
【映像】ロシア軍の「世界最大の自走砲」が撃破される瞬間