国土交通省近畿地地方整備局は2024年12月、事業評価監視委員会を開催し、国道2号「神戸西バイパス」について進捗などを共有しました。
国土交通省近畿地地方整備局は2024年12月、事業評価監視委員会を開催し、国道2号「神戸西バイパス」について進捗などを共有しました。
このバイパスは、一般部とNEXCO西日本が管理する有料の専用部「第二神明北線」の延伸です。阪神高速3号神戸線と直結して神戸と明石を結ぶ国道2号バイパス「第二神明道路」のさらに北側をゆくバイパスとなります。
事業化は1988(昭和63)年度と古く、12.5kmのうち、一般部と専用部ともに供用されているのは垂水JCT-永井谷JCT(阪神高速7号神戸線)間の5.6km。この区間は明石海峡大橋(神戸淡路鳴門道)とともに1998年に開通しました。
そこから20数年を経た今、西神ニュータウンの南端を貫き、明石市内で第二神明と接続する石ケ谷JCTまでの6.9kmが建設されています。なお、一般部の一部はすでに開通しているところがあります。
1998年に開通した垂水JCT-永井谷JCTは、第二神明の並行区間の交通を分散させ、渋滞の大幅減に寄与しました。しかし、未整備区間に並行する第二神明の区間は、容量を上回る1日9~10万台の交通量があります。神戸西バイパス(第二神明北線)の延伸は、その混雑緩和や事故の減少、第二神明の通行止め時の迂回路形成などが期待されています。
用地取得率は2024年3月末時点で99%、事業進捗率は約71%というところまで来ています。第二神明北線には、第二神明と一体的な料金体系を導入するとされており、有料道路事業を活用しながら事業が進められています。
なお、既存の阪神高速3号線ー第二神明という線に対し、第二神明北線は神戸側で延伸事業が進む阪神高速5号湾岸線と将来的に直結する計画です。明石海峡大橋とも連絡する神戸-明石の新たなバイパスとなるだけでなく、大きく見れば大阪湾岸-播磨臨海地区を結ぶネットワークとなります。