見た目でEV(電気自動車)だと分かるよう、EVトラック・バスを対象に専用ラベルによる表示を義務付けます。
黄色いEVマーク新設
国土交通省は2025年1月10日、道路運送車両の保安基準等を一部改正し、見た目でEV(電気自動車)だと分かるように、EVトラック・バスを対象に専用ラベルによる表示を義務付けると発表しました。
EVトラック・バスの普及が進んでいますが、これらの車両で事故が起きた場合、従来のディーゼル車とは異なる消防・救助活動が必要です。
そのため法令を改正し、外観からトラック・バスがEVだと識別できるよう、2026年9月以降、段階的に新車に、電撃のようなデザインの黄色いEV専用ラベルを表示するようにします。
具体的には、バスや車両総重量3.5t超のトラックのうち、高電圧で作動する原動機を備える自動車の前部と左右側面(バスは後部含む)に、ラベルを表示します。
専用ラベルは、幅110mm以上、高さ80mm以上。新型車は2026年9月1日、継続生産車は2027年9月1日からそれぞれ適用です。
また、これとは別に、二輪・三輪自動車に、不正アクセスを防止するためのサイバーセキュリティ対策を求めます。新型車は2029年7月1日、継続生産車は2031年7月1日から、基準が適用されます。
なお、これらの基準改正は、自動車の安全・環境性能などを定める国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)で、国連基準として成立したことを踏まえて行われるものです。