衛星写真で発見された爆撃機部隊。しかしよく見ると……。
明らかに絵だと分かった理由はひとつ!
ウクライナ政府の公式サイト「ユナイテッド24」の公式Xは2025年1月15日、ロシアのエンゲルス空軍基地を撮った衛星写真を投稿し、囮爆撃機の絵が描かれていることを指摘しました。
投稿された写真には、戦略爆撃機のTu-95と思われる形の囮爆撃機が描かれていましたが、機体の立体感を示す影がなかったことから、公式Xでは「偽の爆撃機のシルエットを描き、翼にタイヤを付け加えた。しかし、彼らは影という細部を見落としていました。左下に実際の飛行機が見えます」と、本物との違いが一目瞭然であると発表しました。
ロシア・サラトフ州のエンゲルス空軍基地には、ウクライナへの攻撃が始まった2022年2月以降、インフラ攻撃などに使用されるTu-95やTu-160などの戦略爆撃機が数多く置かれています。
同基地は前線から600kmほど離れていますが、大型爆撃機が置かれた拠点であることから、ウクライナ側も無人機による自爆攻撃を何度か試みています。最近では1月13日に攻撃を実行。Tu-160用の燃料タンクを破壊したと発表しています。
こうしたロシアの欺瞞工作は、ウクライナ軍の巡航ミサイルや自爆ドローンなどによる攻撃が激しくなって以降増えており、囮戦闘機のシルエット上に着陸して欺瞞の試みを台無しにした例なども確認されています。
【画像】確かに全然違う これが、バレバレなお絵描き爆撃機です