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広島のド真ん中「ブツ切り高架の延伸」工事ついに始まる 凍結から20余年 悲願の“出口渋滞”解消へ

乗りものニュース 2025年1月21日 8時12分

国土交通省 広島国道事務所が2025年1月22日夜から、国道2号「西広島バイパス都心部延伸事業」の準備工事に着手します。

広島都心部の「絶対渋滞する高架出口」延伸へ

 国土交通省 広島国道事務所が2025年1月22日夜から、国道2号「西広島バイパス都心部延伸事業」の準備工事に着手します。広島市街中心部で、地元の強い要望があったブツ切りとなっている高架橋の延伸工事がようやく本格化します。

 西広島バイパスは広島都心部から廿日市市に至る19.4kmもの国道2号バイパスです。一部は高架の自動車専用部も整備されており、広島エリアの基幹的な道路となっています。

 広島都心部の高架も1.9kmが2003年度に開通していますが、そこから東への延伸事業は、市の財政難などを理由に凍結されていました。しかし、地元の要望もあり事業が再開され、2024年度には国の予算に工事費が計上されていました。

 延伸区間は天満川西岸の橋桁が途切れた箇所から東へ、京橋川西岸までの2.3kmです。3か所の出口、2か所の入口が新設されます。広島市街のいわゆる“デルタ地帯”を形成する天満川、旧太田川、元安川を一気に横断します。

 現在は高架終端の舟入出口に交通が集中し、慢性的な渋滞が発生しています。高架の延伸による渋滞緩和が期待されるほか、遮音壁を備えた高架部への交通転換で騒音などの環境改善も見込めるとされています。

 なお、地上の6車線に、延伸の高架部2車線が加わり、この区間は合計8車線となる見込みです。

 22日からは、高架工事の作業スペースを確保するため工事が行われます。中央分離帯や植樹、標識、信号機などが撤去・移設されます。基本的に夜間の車線規制で実施するとのことです。

※一部修正しました(1/21)

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