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日野-圏央道直結のハイスペック国道20号「日野バイパス延伸部」今どうなってる? 実はもう“一部走れます!?”

乗りものニュース 2025年2月1日 12時12分

東京都日野市内で、国道20号「日野バイパス」延伸部の工事が進捗しています。既存の国道20号(甲州街道)の南側に形成される新ルートは、2025年1月現在、どのような状況なのでしょうか。

中央線の南側で大工事中!「日野バイパス」

 東京都日野市内で、国道20号「日野バイパス」延伸部の工事が進捗しています。既存の国道20号(甲州街道)の南側に形成される新ルートは、2025年1月現在、どのような状況なのでしょうか。

 日野バイパスは中央道の国立府中IC付近から八王子市内までを結ぶ甲州街道のバイパス(国道20号現道)で、2007年に全線開通しましたが、その途中からさらに南へ枝分かれして、北野街道に並行する形で八王子市を目指すルートが、“延伸部”です。

「日野バイパス(延伸)」3.8km、「日野バイパス(延伸)II期」1.5kmの2区間に分けて事業が進められています。その先の八王子市内は「八王子南バイパス」9.6kmとして別途事業が進められており、最終的に圏央道の高尾山ICへと通じます。

 八王子南バイパスの一部区間については、2021年に「今後5か年程度で開通」という一応の目安が示されましたが(その後トンネル工事難航のため、いったん白紙に)、日野バイパスの延伸部については開通時期は示されていません。

 しかし、一部はすでに走行が可能で、大きな道路の全貌が見えてきています。

 というのも、I期区間は国道としての工事と並行して、2025年1月現在、ほとんどの区間が市道として暫定供用されているからです。JR豊田駅(中央線)前後の線路より南側に、日野バイパスから分岐する新しいルートが形成されつつあります。

 この区間は日野バイパス延伸部を軸に大規模な土地区画整理が施行されており、暫定供用中の日野バイパスが区画整理地内のアクセス道路としても機能しています。

 幅員28mの平面的な道路となる予定のI期区間に対し、あまり進んでいないように見えるのがII期区間。日野・八王子市境をなす浅川には新たな橋が設けられる予定ですが、まだ影も形もありません。

日野から八王子に入ってから「スゴイ構造の区間」に

 浅川から八王子側は、日野バイパスのルート上に中央分離帯がやけに広い都道が、国道16号「八王子バイパス」を越えて京王線の擁壁まで続いています。なお、「日野バイパス」の区間は八王子バイパスまでで、その先は「八王子南バイパス」として建設されています。

「この都道の中央部に高架の本線でも建設するんだろう」と思うかもしれませんが、実は当初の予定から都市計画変更されており、今後、一帯は激変しそうです。

 この区間は「掘割式」とし、4車線の本線が地下を通り、地上には中央分離帯を挟んだ側道が設けられる計画です。

 この掘割区間は「八王子南バイパス」のI期区間にまたがる形で京王線・JR横浜線を越えて建設され、その先はトンネルから橋梁形式へと移り、やはり八王子市道として暫定供用されている八王子南バイパスII期区間へと繋がります。

 八王子南バイパスのI期区間では、丘陵地である八王子市打越町・北野町の住宅街に、一筋の道路用地が確保されていて、「日野バイパス(延伸)II期」よりも進んでいる印象を受けます。いずれにせよ、「日野バイパス」「八王子南バイパス」を形成する一連の区間のなかで、この日野市から八王子市にかけての立体的な区間が“最後の難関”となりそうです。

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