東海環状道の山県IC~本巣IC間が、2025年4月に開通します。
山県IC~本巣IC間が開通へ
国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所とNEXCO中日本は2025年1月29日、東海環状道の山県IC~本巣IC間11.9kmが4月6日に開通すると発表しました。
東海環状道は、愛知・岐阜・三重3県の、名古屋市中心部からおよそ30~40km圏域を環状に結ぶ延長約153kmの高規格幹線道路(国道475号の自動車専用道路)です。愛知県豊田市の豊田東JCTを起点とし、瀬戸市、岐阜県土岐市・美濃加茂市・岐阜市・大垣市などを経由して三重県四日市市の新四日市JCTに至ります。
2005年3月、中部空港開港と愛知万博(愛・地球博)開催に合わせる形で、東側の豊田東JCT~美濃関JCT間73kmが一気に開通。その後、西側も名神高速や新名神高速からそれぞれ支線が延びるように少しずつ開通を重ねています。
現在、建設中なのは、地図でいうと“左上”の岐阜県内の山県IC~大野神戸IC間18.5kmと、“左下”の岐阜・三重県境にまたがる養老IC~いなべIC~大安IC間24.6kmです。
このうち、“左上”の山県IC~本巣IC間が暫定2車線で開通を迎えます。本巣ICと、途中の岐阜ICはETC専用です。
岐阜国道事務所によると、今回の開通で本巣市~山県市間の所要時間が約12分短縮し、約18分に。また、岐阜ICの近くにあり、岐阜県唯一の高度救命救急センターを抱える岐阜大学医学部附属病院への救急搬送時間の短縮も期待できます。
なお、“左上”で未開通として残る本巣IC~大野神戸IC間も建設が進んでおり、2025年夏頃に開通予定です。
この区間がつながると、名神高速と東海北陸道が東海環状道で結ばれ、混雑する一宮JCTを避ける新ルートができあがります。
また、“左下”のいなべIC~大安IC間6.5kmは、一足早く3月29日開通予定です。この区間と山県IC~本巣IC間が3月と4月に相次いで開通することにより、東海環状道は総延長の約8割の127.8kmがつながります。
なお、残りの養老IC~いなべIC間18.0kmは、2026年度に開通する見込みでしたが、途中の養老トンネルで工事が難航しています。そのため工程は精査中であり、開通時期は示されていません。