軍用機としても転用可能な無人機。
輸送、救難、偵察のほか地上攻撃にも使える!?
中国航天科技集団(China Aerospace Science and Technology Corporation/CASC)は2025年1月20日、無人輸送機CH-YH1000のタキシングテストを行ったと発表しました。
タキシングテストは湖北省荊門市の張家港空港で行われました。同機は2024年11月に珠海航空ショーで発表された機体で、軍民どちらの使用も想定した無人輸送機です。
ペイロード(有償搭載量)は1トンとなります。大型のドローンでも、この重さを吊り下げて運べる機体はありますが、同機は固定翼機の無人機で、有人機のように機体内の格納庫に収納できるのが大きな特徴です。機首部分がハッチとなっており、そこから荷物を搭載することができます。
満載の状態での飛行可能時間は10時間以上あり、最高速度は200km/h。災害や紛争地域など、有人機の侵入が困難な場所での飛行が想定されています。
また、地上のほかにもフロートを搭載して水上機としての運用も可能とする計画となっており、輸送、救難、偵察、地上攻撃など、幅広い運用を想定しているようです。