ACAO SPA&RESORT(株)(熱海市)は7月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
申請代理人は柴原多弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)。
負債総額は債権者270名に対して約63億円。
1954年3月に「赤尾旅館」として創業。熱海市の観光ホテル「ニューアカオ」や「ロイヤルウイング」を運営し、ピークとなる1996年12月期には55億907万円の売上高をあげた。
しかし、2020年以降は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響により休業を余儀なくされるなど、業況が悪化。2021年12月期の売上高は9億6337万円にとどまり、32億859万円の赤字計上から債務超過に転落した。
こうしたなか、建物の老朽化もあり、2022年11月にはホテルを他社へ売却するとともに、ホテル運営事業から撤退。その後はリゾート施設運営に業態を転換し、ガーデン「ACAO FOREST(旧:アカオハーブ&ローズガーデン)」、「ACAO BEACH」、カフェ・レストラン「ACAO CAFE&DINING」を運営していたが、厳しい資金繰りが続くなか、先行きの見通しが立たず、今回の措置となった。
なお、売却したホテルは他社のもとで営業を継続している。
※ACAO SPA&RESORT(株)(TSR企業コード:440061156、法人番号:3080101012859、熱海市上多賀1027-8、登記上:東京都千代田区丸の内2-5-1、設立1970(昭和45)年6月、資本金5505万1円)