横浜流星が主演を務める、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜 よる8時 NHK総合ほか)の新キャストに桐谷健太、古川雄大、岡山天音、寛一郎、山中聡、栁俊太郎、山口森広、浜中文一、片岡鶴太郎が発表された。
今年1月5日にスタートした大河ドラマは、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物 “蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯。 笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。
▢大田南畝/四方赤良 桐谷健太
幕臣にして、江戸随一の文化人、天明狂歌のスター。
「ワタクシ、桐谷健太が演じますのは大田南畝という、表の顔は真面目で実直な御家人、裏の顔は狂歌や戯作など、笑いに溢れた文芸作品のべストセラー作家であり、パーティー好きな、べらぼうに明るく楽しい人物だったそうです。ただその明るさの奥には何があったのか、もしくは無垢(むく)な明るさだったのか。これからさらに探求したいです。彼の辞世の句にヒントを感じた今日この頃です。」
▢北尾政演/山東京伝 古川雄大
絵師、戯作者、マルチな才能を持つ、江戸のベストセラー作家。
「この度、NHK大河ドラマ『べらぼう』に山東京伝役で出演させて頂きます! 歴史ある大河ドラマに初参加させて頂けることをとても光栄に思います。台本を読んでいると『絵なんてモテるために描くんだ』というセリフがあり驚きました。山東京伝は、とにかく女に目がなく、浮名を流すほどの女泣かせで、明るく周りを照らすようなイメージを持ちました。ただ、どこか鋭さもあり、その感性が絵にも反映されています。そんな山東京伝が主役の蔦屋重三郎に出会って、彼に見いだされて上り詰めていくという役柄です。
以前もご一緒させていただいた、とても信頼しているスタッフの方々と共に作り上げていく中で、やはり皆さまの作品への愛情はとても強く、いつも現場で新しい発見をさせて頂いています。皆さまと同じ熱量で『べらぼう』に挑み、この作品の一部として盛り上げられるように努めます。どうぞ、ご期待下さい。」
▢倉橋格/恋川春町 岡山天音
喜三二の親友で、黄表紙の傑作。『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』の作者。
「非常にすてきな台本で、読みながら何度も心を揺さぶられました。この壮大な世界の中で、これから蔦重と触れ合っていくことを楽しみにしております。 おもしろおかしく、不思議な形をした恋川春町という人間の魅力を自分なりに描ければと思います。」
▢富本午之助 寛一郎
その美声で観衆をとりこに! 江戸浄瑠璃の歌い手。
「歌舞伎が江戸時代の大衆娯楽として発展した中で僕が演じた午之助は太夫というスター的ポジションでした。似つかわしくない役柄ですがその時代の文化の中核にあった歌舞伎を体験したくなりました。扮装(ふんそう)含め、歌稽古など先生方に教鞭をとってもらい大変貴重な時間を過ごしながら役を作っていけました。実際にやってみると歌と語りの間と言っていいほど太夫の歌は難しく、付け焼き刃でできることではないですが、精いっぱいやらせてもらいました。」
▢杉田玄白 山中聡
源内とも親交のあった、『解体新書』の生みの親。
「杉田玄白役を演じます山中聡です。実際に存在していた人物を演じるのは特別な事と思っています。杉田玄白さんといえばお医者様で『解体新書』あと教科書に載っているあのイラストくらいしか思い浮かばなかった僕に、中3の息子が『これを読んで勉強しな』と日本歴史人物伝を貸してくれました。これを読んで少しでも玄白さんに近づけたらと思っています。」
▢土山宗次郎 栁俊太郎
政変により人生を狂わされた、意次の側近。
「この度、土山宗次郎役を演じさせていただきます栁俊太郎です。大河ドラマは『どうする家康』以来、2度目の出演となります。小さい頃から見ていた大河ドラマに自分が出るということはやはり感慨深いことであり、現場の独特の緊張感がまた味わえること、そしてすてきな共演者の皆さまとご一緒させていただくこと、とてもうれしく思います。気合を入れて頑張ります!」
▢唐来三和 山口森広
ユーモアのセンスに長けた、江戸の戯作者。
「出演させていただけることが決まったときは、飛び上がって喜びました。 俳優として、大河ドラマに出演するというのは一つの夢でもあります。 妻にも毎年『あんたいつ大河出るの? あんたいつ大河出るの?』と言われ続けておりました。今年はついに良い報告ができてうれしい限りです。素晴らしい共演者の皆さんとともに、江戸の時代に笑いとユーモアを届ける唐来三和として、この『べらぼう』の世界をたっぷり生き抜きたいと思います!」
▢朱楽菅江 浜中文一
大田南畝、唐衣橘洲とともに、狂歌三大家の一人。
「朱楽菅江役をやらせていただきます浜中文一です。個人的に目標にしていた大河ドラマに出演する事ができてうれしく思います。狂歌という、現代ではほとんどなじみのない文化をべらぼうの世界の中から朱楽菅江として皆さまにお届けできればと思います。」
▢鳥山石燕 片岡鶴太郎
妖怪画の大御所、歌麿の人生に大きな影響を与えた師。
「この度は絵師・鳥山石燕を演じさせて頂きます。鳥山石燕は妖怪絵師として独自の世界を切り開き後進の歌麿を見いだしそして現代の妖怪漫画・ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるさんへとつながっていきます。どうぞお楽しみ下さいませ!」