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知床観光船事故 乗客家族が15億円賠償求め集団提訴

テレビ北海道 2024年7月3日 17時28分

おととし4月に知床半島沖で起きた観光船沈没事故の乗客の家族が3日、会社側を相手取り、およそ15億円の損害賠償を求める集団訴訟を札幌地裁に起こしました。

訴えを起こしたのは、沈没した観光船カズワンの乗客14人の家族ら29人です。運航会社の知床遊覧船と桂田精一社長を相手取り、およそ15億円の損害賠償を求めています。事故を巡っては、国の運輸安全委員会が去年9月に公表した最終報告書で、会社側の安全対策の不備も指摘されています。死亡した甲板員の両親が去年、国や会社側に賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていますが、乗客の家族が会社側の民事責任を問い訴えを起こすのは初めてです。

知床観光船事件被害者弁護団の山田廣代表は「いまだに誰も事件の責任を取っていない。桂田代表の真摯な謝罪もない。一歩でも前に進みたいと提訴の決断をされたご家族は事件の風化を防ぎたいと強く願っている」と述べました。

この事故では乗客乗員20人が死亡し、現在も乗客6人が行方不明となっています。

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