チケット販売大手の「ぴあ」は、会社として初めてのシステム開発拠点を札幌に設けることを明らかにしました。「ぴあ」はこれまで、コンサートやイベントチケットのオンライン販売サイトの開発や補修を外注に頼ってきました。しかし近年、チケットの電子化や不正転売対策など、ＩＴ分野の業務が増えたため、システム開発を自社で行い、サービス向上を図ることを決めました。その拠点として選んだのが、札幌です。ぴあ内製化推進部の小林洋一部長は「札幌には優秀なエンジニアがたくさんいる。その人たちが就職しようとなったときに、東京に出ていく人も多いが、本当は道内に残りたい人も結構いるという話を聞いた。そういった人たちの受け皿になれればと」狙いを語りました。
ＩＴ分野の企業誘致に力を入れる札幌市は、「ぴあ」の進出によって地元で働く若い人材が増えることを期待しています。札幌市経済観光局では、ＩＴ分野の学校も市内には集積しているので、新卒採用につながっていけばと期待を寄せます。
札幌の拠点は来年1月に開設予定で、2026年3月までにおよそ60人体制にする計画です。