ことし5月、札幌の市立中学校で、生徒の個人情報が書かれた資料が教室内に放置され、複数の生徒に見られていたことがわかりました。
札幌市教育委員会によりますと、5月16日、中央区の中島中学校で、教室の教卓の上に置かれたメモを複数の生徒が見ていることに教員が気付き、その場で回収しました。メモは、数日前から教卓に放置されていたとみられ、生徒の個人情報のほか、診断を受けていない病名など、不適切な内容も記載されていたということです。学校側はその日のうちに保護者に説明・謝罪をしました。市教委によると、これまでにＳＮＳを含め外部への流出は確認されていないということです。
札幌市内ではことし4月にも、あいの里東中の教諭が、生徒の個人情報が書かれた資料を紛失し、資料とみられる画像がＳＮＳに投稿され、拡散する問題が起きています。きのう、市教委はこの問題で資料を紛失した教諭を戒告、校長を減給1カ月とする懲戒処分を決定しました。
生徒の個人情報流出をめぐっては、十勝の道立幕別清陵高校も資料が校内に放置されていたことを明らかにしています。