旧優生保護法下で不妊手術を強制された被害者などを対象にした全国一斉の電話相談会がきょう行われ、道内でも札幌などで弁護士が相談に応じました。
相談会は被害者や家族らを対象にして、道内では札幌・旭川・函館・釧路の4カ所で実施。「家族が被害者」「自身が被害を受けた」などの声が寄せられました。
旧優生保護法下では遺伝性疾患や精神障害のある人などを対象に、国により強制的に不妊手術が進められました。道内では都道府県別で最多の3200件以上が行われたとされています。手術を強制された札幌などの被害者が国に賠償を求めた裁判では、最高裁が今月3日に旧優生保護法を初めて「憲法違反」とする判断を示し、国に賠償を命じる判決を出しました。
相談を受けた北海道弁護士会の桝井妙子弁護士は「手術を受けた被害を誰にも言えなかった方も多い。判決確定を見て電話したいという方もいた」と話していました。相談会は今後も定期的に実施する予定です。