札幌ドームの運営のあり方を議論する札幌市議会の委員会が開かれ、市側がドームの収支計画について、「5年間での黒字化は困難」との見解を示しました。
委員会では、札幌市の梅田岳スポーツ局長がファイターズ移転後の初年度の決算が当初計画の2倍以上の赤字となったことについて運営会社の筆頭株主として反省の言葉を述べました。
「大幅な赤字となりましたことは、筆頭株主として大変重く受け止めております」（梅田局長）
その上で札幌市は、ドームの5か年収支計画について「トータルでの黒字化は困難」 との見解を示しました。これに対し、出席した議員からは、計画初年度から赤字額が大幅に増えたことに見通しの甘さを指摘する意見が上がりました。
また、懸案だったドームのネーミングライツが大和ハウス工業との間で契約されたことに関連し、契約金額の公表を求める声も上がりました。金谷泰亨スポーツ部長は、契約時の両者の合意に基づき「今後も公表するのは難しい」と述べました。