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「公団ちゃん」で北海道の建設業PR アイデアで勝負!

テレビ北海道 2024年7月27日 12時0分

今回のけいナビは、厳しい環境をアイデアで乗り切ろうと奮闘する北海道内の企業などを特集する。番組MCの杉村太蔵さんが訪れたのは、岩見沢市の建設業、栄建設だ。

栄建設は、道路の維持管理を主に行う会社。冬場には除雪作業も行う。その栄建設が昨年から始めたのが、自動車レース「スーパー耐久」のメインスポンサー事業だ。

スポンサーとなっているは、ホンダの乗用車「フィット」をベースとしたレース車両。旧日本道路公団の道路パトロールカーに似たカラーリングであることから、「公団ちゃん」の愛称でファンに親しまれている。

「公団ちゃん」は1500cc以下のクラスに出場。15チーム中6位という入賞圏内の成績を収めている。佛田尚史社長は「建設業界全体のイメージアップを図る狙いから、あえて道路パトロールカーのようなデザインにした」と語る。

社員が着用するユニフォームも作成。「かっこいい」、「働きやすい」にこだわった経営を心掛けている。人手不足が深刻な業界内にあって、ここ3年ほどの間に新卒者を8人雇用した。「公団ちゃん」のドライバーで社員の大島良平さんは、夏は歩道の除草作業を行い、冬は除雪車のオペレターとして勤務。「レースを通じて佛田社長に出会い人生が変わった」と話した。

音更町に本社を置く北海道拓殖バス。十勝管内で21路線を運行している。乗客数がコロナ前の8割までにしか戻っていないという課題を抱えている。

課題解決のために取り組んだのが、原木シイタケの収穫体験ができる観光農園の経営。名称は「拓鉄キノコタン」。ほぼ自然の状態で栽培される原木シイタケはうまみと深い香りが特徴で、連日多くの来園者でにぎわっている。

拓鉄キノコタンは、バス利用者を増やす狙いから、あえて本社から約50キロ離れた新得町内に開設した。同社の前身、北海道拓殖鉄道の車両基地だった場所だ。中木基博社長は、「バス利用者の増加につながるよう取り組む」とする。

テレビ番組や雑誌の表紙をイメージした議会チラシを作成し住民の関心を集めているのが、旭川の隣の鷹栖町だ。

予算案の各事業を、家電量販店のチラシのような形で紹介。住民からも「分かりやすくユニーク」といった声が聞かれる。

作成したのは、陶芸家としても活動する町議会議員の片山兵衛さん。2019年の町議会議員選挙が3期連続無投票となったことに危機感を抱き、「何とか興味を持ってもらえる仕掛けを」と考えチラシ作成を始めた。

チラシの効果は思いのほか大きく、これまで平均2人だった傍聴者数は最も多い時で42人、2023年の前回選挙は16年ぶりの選挙戦となった。

杉村さんは、「かっこいい」、「おもしろい」といった発想は経済につながるとし、「アイデアが詰まった取り組みが次々と生まれることで、北海道の経済が盛り上がることを期待したい」と述べた。

(2024年7月27日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)

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