北海道新幹線の札幌延伸が延期となったことを受け、沿線自治体の関係者らが情報共有する会議が開かれました。
会議は、建設主体の鉄道・運輸機構がことし5月、2030年度末の開業が困難だとしたことを受け、工事の進捗（しんちょく）状況などを共有するため、初めて開かれました。
機構側は、遅れの原因となっている羊蹄トンネルの岩の塊を来月以降撤去することや、一部で掘削工事が止まっている渡島トンネルの調査結果が、秋から冬の間に明らかになることを説明しました。
一方、沿線自治体などからは開業時期の見通しを早期に示すよう求める意見が相次ぎました。北斗市の池田達雄市長は「1日も早く開業年を示していただきたい」、八雲町の岩村克詔町長は「工事の情報をより具体的に示してほしい」と求めました。
鈴木知事は「見通しをできる限り早期に示すとともに、1日も早い完成開業を実現していただきたい」と話しました。