札幌市円山動物園で生まれたアジアゾウの「タオ」がきょう、1歳の誕生日を迎えました。ゾウ舎の前には多くの来園者が訪れました。
屋外の飼育施設では、タオが鼻をうまく使ってエサを食べたり、母親のパールなど3頭のメスが幼いタオを気にするそぶりを見せていました。
タオは去年8月、国内では初となる飼育員が柵越しに世話をする準間接飼育で生まれました。きょう1歳を迎えたタオの体重は605キロと、生まれた時の5.5倍に増えました。
円山動物園のアジアゾウは、2018年にオス・メス合わせて4頭がミャンマーから来園しました。野生のゾウのメスは通常群れをつくりますが、当初は母親のパールとほかのメスとの相性が悪くパールを単独で飼育していました。
しかし去年、パールの出産を柵越しに見守っていたほかのメスがタオに興味を示したことから、タオが生後2カ月の頃から段階的にメス同士の同居を試み、今年4月からは全てのメスを同じエリアで飼育しています。